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人生100年時代の生き方を考える    スローな暮らしはじめませんか?



  高齢化が進む 超高齢期の生き方 超高齢期の生き方2 もしもに備える
超高齢期の生き方

スローライフとスローエイジング

 スローライフゆったりした時間の過ごし方

スローライフは、時間に追われることなくゆったりとした生活を楽しむ生き方です。自然や人とのつながりを大切にしながら、心豊かに暮らすことを目的としています。

スローエイジング
健康的に歳を重ねる

スローエイジングは、加齢のプロセスを穏やかに進めながら、健康的に歳を重ねていく事を目指す生き方です、自然な老化を受け入れつつ、そのスピードを緩やかにすることを重点とします。

スローライフとスローエイジングは密接に関係しており、どちらも「時間を大切にしながら、心身の健康を維持し、充実した人生を送る」という共通の目的を持っています。


スローライフを楽しむには


①自然と共に暮らす
 ガーデニング・家庭菜園
  季節ごとの花や野菜を育てることで、自然の変化を感じながら穏やかな時間を過ごせる。
 散歩・森林浴
  朝夕の近所の散歩や。時々の公園・山歩きで心身をリフレッシュ。

②ゆったりとした日常習慣
 お気に入りの喫茶時間
  自宅でゆっくりコーヒーやお茶を楽しむ時間を日課に。お気に入りの器やお菓子と共。
 読書・書道・日記
  知的好奇心を満たしつつ、内省や創造の時間が持てる。自分の言葉で綴る日記は心の整理  にも


③創作や趣味を楽しむ
 絵を描く・陶芸・写真撮影・手芸
  創造的な作業は集中力を高め、心を落ち着かせる効果も。作品が形に残る楽しみも。
 音楽鑑賞や楽器演奏
  クラシックや昔懐かしい曲を聴いたり、趣味でピアノやハーモニカを楽しむのも
。 

④心身の健康を整える
 ヨガ。ストレッチ・太極拳
  無理のない運動で身体の調子を整えることが、スローライフを支える土台に。
 瞑想・呼吸法
  静かな時間を取ることで、心のゆとりが生まれる


⑤人とのつながりを大切に
 地域のサロンやサークルに参加
  同世代との交流や趣味の共有は、生きがいにつながる。
 孫や友人との手紙・ビデオ通話
  家族とのやりとりも、スルーながらも温かい時間になる。


⑥ゆるやかな旅や外出
 日帰り温泉や観光地巡り
  人混みを避けた静かな場所で、心もカラダもリラックス。
 季節のイベントや文化施設巡り
  美術館、歴史資料館、庭園などをゆっくり巡るのもおすすめ。
 

⑦食を楽しむ
 季節の料理をゆっくり作る・味わう
  料理のそのものを楽しんだり、地元の食材を取り入れることが健康と満足につながる。
 昔ながらの保存食作り(漬物、梅干しなど)
  手間のかかる作業も、スローライフの醍醐味。

老いを受け入れる

アンドレ・モーロワは、著書「生活の技術」において、上手に年をとるための二つの方法があると述べている。ひとつは、年をとらないこと、活動することで老化を免れる方法である。(生涯現役)
もう一つは、老いを受け入れることである。 (老年的超越)
  • 加齢により生物学的な変化が生じる基礎的老化を防止することはまず不可能であるが、緊張感、心理的なトラウマ、病気、傷害などのストレスから基礎的老化を促進する副次的老化は、遅らせる事が可能と言われている。
  • 老化は、加齢により生物学的な変化が生まれる基礎的老化と、過度の緊張感、心理的なトラウマ、病気や障害などの人生上のストレスのよって基礎的老化を促進させる副次的老化に分けることができる。基礎的老化を防止するいかに高齢期を生きるかは、個人の考えにより一律に定義すべき事ではないが、年齢にとらわれない生き方が大事であることは、だれにでも当てはまる。「若さ」が絶対という社会構造から抜け出すことを考えるべきで、加齢による衰えは間違いない事実であり、いたずらに若さを追い求めることは止めて、むしろ老化を遅らせる努力はすることが必要だろう。
主観年齢と実年齢
  • 年齢には、実年齢、主観年齢、血管年齢、脳年齢、体年齢などの言葉がある。主観年齢は気持ちの若さを表すもので「自分自身を客観的に見た年齢」といえる。人によっては実年齢より若い気持ちでいる人もいるし実年齢より上と感じている人もいる。
        
  • 心理的・身体的な健康状態と主観年齢をつなげるメカニズムが相互作用する関係にあると言われている。脳科学者の研究では、主観年齢が若い人は脳も若いと言うことだが、脳が若いから主観年齢が若いと言うこともできる。
  • 主観年齢が何によって決まるのかは定説はない。個人の主観によるものだが、例えば体年齢が実年齢より若ければ、主観年齢も若く感じられると思われる。

老年的超越
  • 老年的超越は、スエーデンの社会学者、ラルス・トルンスタム教授が調査の結果を踏まえて提唱したもので、生涯現役を目指す活動理論とは違い、離脱理論や禅の知見などから「物質主義的で合理的な世界観から、宇宙的、超越的、非合理な世界観への変化」を述べている。
   
  • 老いを受け入れる
  年齢を重ねることで、身体的な衰えや社会的な役割の喪失を経験するが、老年的超越を経験すると、それらを自  然の流れとして受け入れ、心の平穏を得る。
  • 自己中心的な考え方から脱却
  若い頃は、自分の欲求を満たすことに意識が集中しがちだが,老年的超越を経験すると、自己の限界を認め、他  者や社会への貢献を大切にするようになる。
  • 宇宙的意識の獲得
  自分の存在が、過去から未来への大きな流れの一部であることを意識し、死を恐怖するのではなく、自然の一部  として受け入れることができる。
 
  • 幸福感の向上
    老年的超越を経験すると、物質的な成功や地位へのこだわりが薄れ、今ある幸せを大切にできるようになる。


    老年的超越は、超高齢期(85歳を超える)にならないと感じることはできないと言われているが、わたしも87歳を過ぎた頃から漠然と老年的超越に挙げられているような感覚を感じるようになった。

    挙げられている変化のすべてではないが、それは個人差があるのだと思う。
    生涯現役を目指す生き方もよいが、老年的超越を感じる人生も捨てたものではない。
    • 超高齢期の幸福感の特徴は高齢期とは異なる。
    • 一人でいることの良い面に注目できる。
    • 見栄を張らず、かっての自分の社会的役割にこだわらない。
    • あるがままの状態を受け入れる。
       
 
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